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髪を掌で抑えながら由羽は首を横に振る……
それから、ちょっと俯いて黙るから、、、
ハルは悪い事したかなと思い、もう一度謝ろうとした瞬間だった
由羽『はい!あたしに触れたので料金発生しまーーーーーーす!』
そう言っていつものイタズラっ子の顔になる由羽……
ハル『あんなぁー、おまえさぁ!』
本気で謝ろうとしたのにと思い、一つ文句でも言ってやろうとするとハルの言葉を待たずして由羽が遮った
由羽『んでどうすんの?』
ハル『はぁ?ちょっと、おまえ人の話聞いてる?』
由羽『さっきの子!可愛かったじゃん!』
歩きながらこちらの顔を覗き込む由羽
ハル『はぁ……ねぇ、君さ面白がってるでしょ?』
呆れた顔で返すと由羽は片方の眉だけピクッと上げてみせた
ハルが不思議に見ると
由羽『ハルの真似!笑』
ハル『はぁーーー?俺そんな顔しねーっつぅーの!!』
由羽『やるよっ!こう、片方だけクイッと!!笑』
ハル『いや、しないしない!』
由羽『じゃあ、やってみてよ!』
そうやって立ち止まってハルを見る由羽
ハル『…………』
続く沈黙……
見つめ合う二人……
ハル『いや、むり!』
耐えれなくなり目を反らして先を歩きだしたハルに由羽も小走りで追ってきた
由羽『ちょっと!やれよ!恥ずかしくなっちゃってーーー!笑』
相変わらず口は減らなくて大きくため息をついた
それから由羽はため息もあんたの癖だ!って言って茶化してきたので
ハルも、お前は人の話聞かねぇ癖があるって返してやった
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