僕がページをめくる度

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   ふと、そういう過信にも近い己の「恋愛」という未知なるモノに対する不確かな自信に少なからずの不安を抱いてはいたが、潤自身は未だ恋愛などしたこともなく、それが過信であるのかを判断することは出来なかった。    そんなある日、潤がいつものように図書館で本を読んでいると、右側の本棚でドタドタと何冊かの本が落ちる音がした。   「おいおい、勘弁してくれ……」    などと心の中で呟きながら、ふと顔をあげて音がした方に顔をむけると、女性がしゃがみ込んで本を抱き抱えていた。   「綺麗な後姿だなぁ…。しかし、どこかで見たことがあるような……。気のせいかな。」    あまり、女性に対して興味を持たなかった潤が微かな興味を抱いた瞬間だった。  
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