黒の手紙

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健也はまず街中へ行ってみた。 確かに若者が多くいたが、黒の手紙を出されたような人物は見受けられなかった。 ならば、と思い次は公園へ向かう。 しかし、黒の手紙どころか、人一人いなかった。 (おかしいな・・・やっぱりイタズラか?) 健也は来た道を歩き始めた。 と、健也はあることに気付いた。 路地裏の方に人を見かけたのだ、それも大勢! 健也はこっそりと近寄ってみた。 そして、時計の針は、深夜0時を指した・・・。 健也は建物の影からこっそり覗くつもりだったが、器用に転けて、大衆の前にその姿をさらすことになった。 「あっ・・・」 しかしもう遅い。大衆の視線は自分に向けられていた。 「なんだ?コイツも参加すんのかぁ?」 「ちっちゃい坊や。」 とかいう声が辺りで飛び交った。 「いや僕は・・・」 「ようこそ!皆様!最強の精霊・悪魔の契約者決定戦。『Rune』へ!」 突如響いた声に、辺りは静間にかえった。 それよりも健也は驚いた。 今言ったのが開催者なのであろうが、彼は・・・宙に浮いていたからだ。 「諸君、よく賛同してくれた。これは千年前から伝わる栄誉ある戦い。契約者諸君は世界大会のための日本代表者を決める為のこの戦いに参加してもらう。いわば、代表戦だ!」
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