黒の手紙

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開催者はさらに続ける。 「この中、全契約者52人の中から世界大会への参加出来る席は、8人分だけしかない。契約者はせいぜい必死に生き残ってくれよ。」 開催者はニヤリと笑った。 「さて、Runeのルールだが、契約者は互いに対戦相手と出会ったならばその場で勝負を挑むことが出来る。一般人への考慮は必要無い。互いに全力であたれ。だが、もちろん逃げることも出来る。もし勝てないと思ったなら無理に戦わず逃げるのも得策だな。まあそれは個人の自由だ。では大会の開始時刻は、今日の昼2時より開始とする。時間制限は無い。世界大会に出場する8人が決まりしだい終了を言い渡す。あと、言い忘れたが、精霊・悪魔が戦闘不能になるまでは負けではないからな。」 その時、健也は開催者が健也の方を向いて微笑んだように見えた。 気のせいだろう。 「では契約者諸君!健闘を祈る!」 開催者は現れた時のように突然姿を消した。 「さーて、覚悟しろよ。」 そんな事を言いながら他の参加者はバラバラに散っていく。 健也はただ一人取り残された。 (どーしよーっ!!) とりあえず健也は明日も学校があるので、家に歩き始めた。
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