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翌朝、健也は学校へ向かっていた。
「ハァー・・・」
朝からため息ばかりが溢れる。
あの後、自分に夢だと言い聞かせても効き目はなく。夢であるとも思えなかった。
しかし現実だとしたら・・・
「精霊や悪魔なんか僕にはいないよ・・・」
自分がそんな力を感じた事は一度も無い。
ましてや、そんな存在などあるわけがない。
「くだらないイタズラだ・・・」
しかし健也の口からはため息ばかりが間をついて出てくるのだった。
学校に着いた健也はなるべく昨日の事は忘れて過ごそうと思った。
だが、心配は逆に募るばかりだった。
そして、遂に2時の時刻を迎えようとしていた。
(大丈夫!あれは単なるイタズラだ!何も心配することは無いさ!)
そう自分に言い聞かせて、無理矢理落ち着かせた。
その時!
「キャーーッ!!!!」
突然の街での爆発音!
立ち上がる黒煙!
健也に、まさかという言葉がよぎった。
(本当に、Runeが始まったのか・・・?)
健也は真相を突き止めようと、グラウンドへ飛び出した。と!
「捉えた!」
そこへ、巨大なカラスが空から健也を狙って舞い降りた!
「うわっ!」
健也は間一髪!横に飛ぶことで危機を回避した。
だが、目の前の光景に、健也は驚愕した。
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