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「熱っ」
足元に熱を感じて見てみると、手にした煙草から灰が落ちてスリッパから出た足に直撃していた。手元を見ると、話しているうちに煙草がかなり短くなっている。
「うわっ、もったいない」
この容姿、印象が悪くなるからと煙草は1日1本までにしている。自主規制というやつだ。
短くなった煙草をくわえて、再び窓から外を眺める。
煙が舞い上がり、まだ青い空に溶けて消える。景色が鮮やかさを失い始め、色に陰りが見え始める。
そろそろ夕暮れが始まるだろう。
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