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一方、子供たちは汗だくになりながらもまだ走り回っている。子供の体力というものは底無しのようだ。
「要るか、涼介?」
獅郎がスポーツドリンクをすすめてくる。
「さんきゅ、それにしても……子供達はともかく、光司はよく体力保つよな」
ドリンクを受け取り、すぐに口へ運ぶ。渇いた喉に水分が流れていく、口の中に潤いが戻る。
「あの身長でバスケ部のレギュラーを狙ってるんだからな、努力してんだよ」
「そうか……」
光司は努力家の根っからのバスケット少年だ。小学校でミニバスケを始め、中学校のバスケ部では副主将、中学まではなんとかあの身長でもレギュラーになれていたが、高校はそう甘くないらしい。
やはりなんだかんだいってもバスケは長身が有利なスポーツ。
光司にとって、やはり身長のハンディはかなり大きい。その分アイツは並々ならぬ努力をしているのだろう、体力もあって当然だ。
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