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「お前は努力しなくていいのか? サッカー部だろ?」
獅郎は男子サッカー部。サッカーは小学生の頃から学校のクラブでやっていて、猪突猛進が玉にキズだったがその頃は学校のエースだった。
「してるっつの。でも一年はボール拾いばかりでつまらないんだよ、あとは体力作りのためにひたすら走りこみ。まぁ最初は仕方ないんだろうけどな」
「そりゃあ、どの運動部でも1年ならみんなそうだろ。まぁ基礎るのは当然だな」
中学の部活引退からの長い受験勉強で、新入生の体力が落ちているのは当然、それを取り戻させるようとするのもまた当然だろう。
それでも獅郎は、体力ならあるっつのぉ、とか言ってブーブー唸っていた。
獅郎は小学校では学校でサッカーが出来ていたのだが、中学校はサッカー部がなかったので体力作りのために陸上部で長距離を嫌々やっていた。
嫌々だけにそれなりの成績を残して、はいないらしいが、体力だけはあるはずだ。
「あれ、だったらなんでお前は小学生とバスケしたくらいでバテてんだ?」
「そりゃあ、まぁ、な?」
な、って……おいおい。
怠けているのか、どうやらコイツは体力作りもまともに出来ていないようだ。
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