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「キツネ」
キツネって、やっぱり北海道なのよ。
私の子供の時の体験。
私の実家は北海道の十勝(チーズとか有名☆)で、北狐が夜になるとウロウロするんだよね。
六歳の私。
狐と遊んだ記憶。
あるんだ。
夢だけど。
野原で私、狐と遊ぶの。走り回って、お花摘んで、それからブランコ!!そう。ブランコって、アルプスの少女ハイジみたいにね。
大空を高く高く!!狐さんが背中を押してくれて、
どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
押してくれたの。
優しい狐さん。
そんな気持ち良い夢…。だったんだけど。
「…起きて!!起きてよ!!」
誰…?誰が…私を起こそうとするの!?
「起きなさい!!」
それはお母さんの声だった。背中が痛くて、俯(うつぶ)せで寝ていたらしい。
お母さんは私のパジャマをまくりあげ、背中をみて絶叫した。
「狐の…あしあと…が…!!!!!」
そうよ。
私、キツネさんと遊んでいたんだもの。
今でもキツネさんと遊んだ記憶と、あしあとは残っている。
お母さんには酷く怒られた。「狐…!!狐には関わってはいけません!!」
あの時にお母さんの言う事をちゃんと聞いておけばよかったんだ。
そうすれば
今、山奥で、沢山の仲間と一緒に凍える冬を過ごさなくてすんだかもしれないのに…。
・-―狐。狐は人間に化けるといいますが、もともとは「人間」だったのかもしれませんねぇ―-・
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