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海斗が教室に入ろうとすると、教室の中は静かだった
海斗は少し中に入るのをためらった
いつもなら、みんなは先生の話しをそっちのけでガヤガヤと喋っているのに今日は違った
転校生のせいか…
今朝、陸の話していたことを思い出した
どんなヤツが来るのかな…と思いながら教室の中に入ると
先生が
「こらっ!お前何回遅刻すれば気が済むんだ!」
と怒りを露わにして海斗にチョークを投げつけてきた。
海「甘い!」
海斗がそう叫ぶと…
海斗はチョークを楽々とよけた。
クラスメートからは
「おぉ~、さすが海斗だ!」
と海斗に絶賛するが先生は
「ちっ! 今日も避けられたか!」
と悔しそうにしていた。
海斗は遅刻の常習犯だった。それで、先生が投げたチョークを海斗が回避するのは毎朝の日課になっていた
海「先生、まだまだですね。もうちょっと、チョークを軽めに持って投げた方がいいですよ」
と海斗は先生にアドバイスをすると
先生は
「そうかっ!明日は当ててやるからな!」
とライバル心を露わにしている
海斗はそれを聞き、机に座った
すると
先「おぉっと、忘れていた!今日は転校生が来るから。おーい、入って来なさい」
先生は海斗達に言い、廊下に向かって呼びかけた
んっ?オレが来たとき廊下には誰も居なかったはずだが…
と海斗が不思議に思っていると転校生が教室の中に入って来た
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