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晴彦は、自分がその夢でどんな顔をしていたのか気になったが、褒められて悪い気は、しなかった。
「マジで!No.1ホスト目指すかなー?ハハ」
正彦は真面目に答えた「マジでなれるよ。モテまくりだろ?俺も晴彦ぐらいの顔があればなあ。羨ましいな」
晴彦は、余りにも、褒められ過ぎて少し照れた。
「まあまあ、褒めてばかりいないで、ガンガン食って下さいよ。」
すると、松平常務が、トイレから戻って来て言った。
「息子は、ボクサーなので、余り物を食べたり、お酒を飲んだり出来ないんです。」
その言葉を聞いて晴彦の顔が変わった。洗練された野獣の様な。ギラギラ輝く瞳で言った。
「所属ジムは?」
晴彦は声まで変わったその声は低く、そして限り無い力強さを感じさせた。
「直江ジムです!」
余りの迫力に、何故か敬語になってしまった正彦。
「そうか。直江さんは俺の知り合いだ。最近は元気にしてるかい」
「はい!いつもうるさいぐらい元気です!」
晴彦は、何故いきなり正彦が敬語になったので気になった。
「何故いきなり敬語になったんだ?タメ口でいいよ。同じ歳なんだからよー!」
「はい!それは父上から聞いて存じていますですが、何故か敬語が止まりません!」
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