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回りの空気が冷たく なった気がした。殺気の元は晴彦だった彼は本気になると手加減が出来ない人間だ。
「松平さん会社の外で遊ぶ時は名前で呼んで下さいと言ったじゃないですか。何か二人して変ですよ。」
晴彦は笑顔で言った。その時は、辺りのプレッシャーが消え失せていた
「そっかぁ、正彦君は世界一になりたいかい?」
正彦は、謙遜して言った。
「俺には無理ですよ」するとまた辺りに重苦しい雰囲気が広がった「そんな事だから才能が無いと言われんだよ!日本チャンピオンが言っていいセリフじゃ無い! 日本チャンプになれない人が聞いたら怒るぜ!俺がお前の力を見てやる。表に出ろや!」
どうやら晴彦の龍の逆鱗に正彦は触れてしまったらしい
「正彦は1週間後に試合があるんです。息子の失語は謝りますのでどうか許してあげて下さい」と慌てて父親が助け舟を出した
晴彦は穏やかに言った「力を見ると言いましたが、喧嘩する訳ではありません。こちらは手を出しませんから」
「さあ。行こうか。正彦。俺に日本チャンピオンの力を見せてみろ。俺ごときにパンチを当てられ無いようじゃ本当に引退する事になるぜ」
そこまで言われて、正彦は黙っている男では無かった。
「わかった。俺の力を見せてやる!手加減しないぞ。男ならはいたツバは飲め無いぜ!」
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