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終業時間になり。松平常務がやって来た
「失礼します」
「はい。今日もお仕事ご苦労様でした。」
お互いもう既にいつもの状態だった。二人は年齢こそ違うがお互いが自分にとって最高のパートナーという自覚があった。
ただ、晴彦が残念だったのが。自分と歳が、離れ過ぎている事だ。もしも、同年代で一生パートナーでいられて友達だったらとよく思ったものだ。
「今日飲むのは、家の近くの花月で飲みましょう。そのまま、家で二次会、そのまま泊まって行ってください」
いくら明日が、休みだからと言っても、そこまで乗り気なので断れないと思い。恐縮ながらも松平常務は返事をした
「社長は、おモテになるのに貴重な休日を私達のために使って大丈夫ですか?私どもは、タクシーで帰ります」
晴彦は、にこやかに返事をした。
「大丈夫ですよ。今はタクシー代も勿体無いし家に泊まってください。これは社長命令だ!なんちゃってハハ」
「ハハハ!社長命令なので、逆らえませんねこれはやられた」
晴彦が、立ち上がって松平常務の肩に手を乗せて言った。
「同志の部屋に来るのにスーツは無しですよ枕投げが待ってますからハハ!」
常務が、笑いを堪えて言った。
「私は枕投げは学生時代以来していないので楽しみです」
晴彦は、優しい声で、言った
「怪我をさせない程度にお相手します。改革の成果は枕投げ合戦終了時に、お聞かせください。聞かなくても解りますがね。」
この時すでに改革は成功していた。何故ならば、既に、この計画は完成済みだったのだ。晴彦を救う計画を社員達が、一眼となり知恵を出して完成した計画なのだ。
晴彦は、けして一人でわ無かったのだ。
会社の80%は、既に晴彦が決意をし、立ち上がるのを待っていたのだ。晴彦の運命のパズルがまた一つ組み合わさった瞬間だった。
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