朝はモーニン

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「はぁはぁ…」 「リトちゃん…」 「嘘でしょう!?! おばさん!!!」 その日の夕方。急に電話が掛かって来て俺は近くの病院へ駆けつけた。 「………」 おばさんは涙を堪えながら顔を伏せた。肩が小刻みに震え、それが嘘では無いことをはっきりと告げていた。 「そんな……!!」 2人の死体が安置されている部屋に行こうと踏み出した。 「ダメ!!! ……損傷が激しくて…見せては貰えないわ…」 両肩を掴みおばさんは俺を制した。 「リト…」 葵がやって来た。顔が蒼白し肩が震え目からは涙が溢れている。 そんな…そんな…。 「嘘だろ…? 父さん…母さん!!!」 「うわぁぁぁ…ッ!!!」 俺は一生分の涙を使い切ったんじゃないかと言うほど泣きじゃくった。 …暑く…ひたすら暑く…太陽が大きくて…空が高かった9月のある日の出来事だった。 2人は車で移動中信号無視してきた車に突っ込まれ…即死。 後ろからダンプカーも突っ込み玉突き事故。 現場は大惨事となった。 おかしな事に信号無視した車は盗難車であり、その車からドライバーが発見される事は無かった…。
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