朝はモーニン

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遅れたけど俺の名前は向日離島(むかいびりと)。 成徳高校普通科一年の普通の少年だ。 唯一平凡な俺の平凡じゃない所といえば、さっきのでわかったと思うけど猫の声が聞こえるという事ぐらいだな。 人によっては充分普通じゃないって思うかもしれないが…。 俺は小さい頃から猫は喋るものだと思ってたんだ…。 つまりだ。 俺は普通の凡庸そのものの人間だった筈で、少なくともそれを望んでいたんだ。 「あちぃ~リト? アイス買って来て~」 本棚で寝転び、ふてぶてしい態度でジローは尻をボリボリと描いた。 「自分で買って来いよ」 俺はベッドに寝転びながら雑誌を読むのを再開する。 …ていうか猫ってアイス食うんだな。 びっくりだ。 「買ってくれないとオイラ毎晩リトの腹の上で寝ちゃうぞ?」 「いいけど保健所までドライブする事になるけどいいんだな??」 「すみませんでした!!!」 ジローはすぐに平伏すように土下座をする。 ジローとロビンこの二匹と出会ったのは…俺の両親が死んでからすぐの事だった。 「なぁ…? ジロー? それにロビン? お前たちは何で俺の所にやってきたんだ??」 「え…?」 プレステで格ゲーをやっていた2匹の動きがピタリと止まる。 てか猫ってプレステ出来るんだな。 いや…出来ねぇよ。
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