朝はモーニン

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「…それはだな…秘密だな」 何だよ? それ。 「全ての物事には意味があるのよ?」 「意味?? じゃあ教えてくれよ」 「お前にはまだ早い!!」 「…なんてな~ソフトバンクのCMの真似。イケてるだろ??」 「ギャ~痛いって! ちょっちょっとリトさん? 首って360度回らないって!!」 「大丈夫。お前ならやれるさ」 「やれないって!! 青春ドラマの1シーンみたいなセリフやめて!!」 「はぁはぁ…もぅ…リトったら強引なんだ・か・ら☆」 「ギャ~無理っす!! エビぞり止めて!! ちょっ! アルファベットのCみたいになっちまうって!!」 「…何か言うことは?」 「すみませんでした!! なんか新連載で調子乗っちゃいました!!」 ジローは再び平伏すように土下座する。 分かればいいんだよ分かれば。 「ちっ」 ジローが舌打ちした。 「てめ!!」 「逃っげろ♪ ゲロゲロ~」 俺はジローを追い掛け回し、部屋中を駆け巡った。 ガチャ! 二階の俺の部屋のドアが素早く開いた。 「あんた何してんの…? 独り言言って」 「げっ!! 葵!!」 そこに居たのはさらさらと良く手入れされた長く綺麗な髪の毛を黄色いリボンでポニーテールに纏めた少女。 好奇心旺盛さが伺える大きな二重の瞳、肌は綺麗で白く一応美の付く容姿を携えているのだが…。 「あっ!! ジローちゃんいじめたらダメって言ってるやろ!!?」 ドガッ!! 跳び蹴りされたよ。スカート履いてるくせに。 お前…女の子だろ? 俺はベッドの上まで弾き飛ばされた。 葵はジローを抱き上げる。 「大丈夫? ジローちゃん? あいつは虫とか小動物くらいにしか向かって行けない奴なんだから気にしちゃダメよ」 なんて酷い言われようだろうか。 「ンベ~リトのバーカ」 にゃろう…覚えてやがれ。 「ニャー」 ジローは葵に甘えている。 「まぁまぁリト落ち着いて」 ロビンは普通の猫を装いながら甘えるように俺の足に身体をこすりつける。 こいつらの声は他の者達には聞こえないんだと。 「リトのアホ~いんきん」 「このやろ!!」 俺は怒りのまま葵の抱えてるジローに掴みかかる。 ドガッ!! 「ジローちゃんいじめたらダメって言ってるでしょ??」 すげえよ葵…。 ピコハンで人を撲殺出来るのはお前か新八の姉(銀魂)くらいのもんだ。
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