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「‼」
私の顔を覗き込んで笑顔を見せて言った。
「沙都も彼もお互いの事想ってたから別れようって言ったんだろ?それに沙都は弱いんじゃなくて素直なだけだよ。だから涙が出るんだし、元気が無いんだろ。誰だって別れた後は元気無いさ‼だから沙都だけじゃないよ。」
「…うん。」
「ってかこんな話させてゴメンな‼」
「いいよっ‼私も…心軽くなった。ありがとね。」
こんなに落ち着けるとは思って無かった。
少し霧が晴れて来た。
そんな感じだった。
「でさ、めっちゃ早いんだけどテストも終わったし、クラスの親睦深めるのも含めてって事でクラスのフリー集めてカラオケ行こ~って話男子の中で出たんだけどさ、女子の方も集めてくんね?」
『フリーの男女を集めてカラオケって…それって何か…』
「…合コン?」
「…も含めたいらしいよ田口は。」
『えぇっ⁉』
「田口が言い出したの⁉」
田口と言うのはウチのクラスや学年はともかく、他の学年や中等部、他校にもファンがたくさんいるらしいウチのクラスのイケメンクラス委員長の田口聖太(タグチセイタ)だ。
私はこんなに大人気な田口がフリーだとは思わなかった。
それにこんな合コンの企画をするとは…
「うん。あいつ何気にフリーらしいよ。」
「へ~💦結構女子の評価高いのにね~💦」
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