彼との思い出

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圭吾は顔を少し赤くして驚いていた。 「ずっと…初めて会った頃から…気付けなかったけど最初からでっ…優しい所も、気が合う所も、…っずっと好きだったのっ…圭吾に好きかもな人いるのは知ってるし、…無理なの知ってても気持ち伝えたくてっ…」 「…そか。俺1コしか言って無かったな。」 「え…?」 圭吾が言葉を継いだ。 「2コ目は~その人は同じクラスで、初めて喋ったのが1年の2回目の席替えの時。」 『え…?』 「んで3コ目はだんだん『友達』になっていろんな所見てくうちに『気になる人』になったって事。」 『嘘…』 「4コ目は『気になる人』じゃなくて『好きな人』だって気付いた事。」 『まさか…』 「5コ目は…その人は日々野沙都って名前だって事。」 「っ~~」 今までと違う涙が溢れた。嬉しくて仕方なかった。 「俺も好きだよ。」 そして2年付き合ってた。 喧嘩もしたりした。でもお互い謝って、長引く事も無かった。 楽しくて、嬉しくて、幸せだった。 合格発表の1週間後まで。
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