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食堂から出ると、九六式複座練習機の軽快なエンジン音が聞こえてきた。
昨夜の興奮がまた戻ってきた!2号生徒が次々に格納庫へと走る!
訓練前だけあって整備兵が活気よく動き回っている。
そこへ整備班長がやってきた。
班長「整備中だから、邪魔すんなよ!貴様らはさっさと用意してこい!」
それから宿舎で、真新しい熱電服に着替え、革の臭いのする飛行帽と飛行眼鏡を持って、格納庫へと走った。
格納庫では、整備し終えた練習機の前に教官達が立っていた。
源田「各担当の教官の前に整列しろ!」
その指示ですぐに整列した。
源田「よい集合だ。集合は編隊飛行でも重要なことだ!次からも今回以上に速く整列できるよう集合しろ!以上!」
1人の教官に3人の生徒が付き、離陸→平行飛行→6000㍍まで上昇→500㍍までダイブ(急降下)→着陸の行程を1人1時間かけてやる。
着陸の時点で時間があれば、操縦を教官と代わり、教官の飛び方を直接教える。
上手い教官に就けば、それだけ上達するかもしれない。そういったおまけもあるのだ。
そして、飛行する順番が言い渡された。
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