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原田「吉田→森川→剣崎の順でやる。森川、剣崎は自分の番まで残りの生徒と共に源田副司令の指示に従え。いいな?」
吉田・森川・剣崎「了解!」
そして原田教官と吉田は練習機の方へ走って行った。
すると、すぐに別の指示が耳に入ってきた。
源田「残りの2号生徒は武道場へ集合せよ!」
多くの指示が聞こえる中、その指示を聞き取るのは少し苦労したが、数人の2号生徒が走り出したため、みんなつられて走り出した。
武道場に着くと浦沢の姿が目に入ったので、声をかけた。
剣崎「浦沢、何陣目だ?俺は3陣目だ」
浦沢「2陣目だ。小島はいないから1陣目なんだろう」
剣崎「そうか。なら、戻ってきたら、どうだったか聞いてみるか?」
浦沢「そうだな」
話を終えると、エンジン音が武道場の上からした。
練習機が飛び抜けていった様である。
早く乗りたい気持ちを押さえながら源田副司令が来るのを待った。
数分して源田副司令が現れた。
源田「今日は特に指示はせん。好きにやれ!」
浦沢「そういう事なら手合わせ願おうかな?」
剣崎「いいだろう。今日こそ決着をつけてやろう」
そう言って竹刀を握った。
武道は選択制で、この大村基地には剣道と柔道があった。これは配属が替わってもやらねばならない。つまり、海軍全体の決まりみたいなものだ。
ちなみに、剣崎、浦沢、小島は剣道を選択していた。
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