真理18歳

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〈普通はそうなるって!30分待って!今からそっち向かうから!〉 僕は山手へと車を走らせた。 途中、ワイパーがきかないほどの大雨。 8月の初旬、お盆前のスコールの中、外で僕の到着を待つ2人の若い女性。 ……どう考えても普通じゃない。 その仔達も普通じゃない。メールだけしか、した事のない2人の仔を迎えに行く僕も普通じゃない。 ~なんだコレ~ ~まぁいいか~ ~でもかなりヘンだぞ~ そんな自問自答が続いても、車は山手山手へとつき進んでいた。 《まだ?》 レス打ちしながら車の運転をするには、あまりにも危険なスコールだった。 キャンプ場の東屋へ逃げ込んだ二人の姿を想像しながら、センターラインを無視した運転で、そこへと急いだ。 ~携帯、雨にやられるなよ、間違いなく風邪ひくだろうな~ 普通ではない状況の中、そんな普通の心配もしていた。 キャンプ場に到着したものの、そこには複数の東屋。~どこにいるの?はぁ↓~。
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