キッカケ

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ガタッ―… みんなの動きが止まった   扉が開き インチキ詐欺師みたいな顔をした 大柄なオッサンが隙間から 顔を出す “生徒指導”兼 “第2学年学年主任” 黒崎勝久(クロサキカツヒサ)だ。 さすがの陸でも黙る様な 学校で一番恐い先生であり ある意味一番生徒の気持ちを分かって居る先生でもある   あだ名は“オクレ” 何となくだが “ミスターオクレ”に似ているということで呼ばれている (ミスターオクレに似ているんなら 詐欺師ではなく 騙される方だと思う人も居ると 思うが、ときどき見せる 目がそんな感じなのだ) こんな先生が何の用だと 言うような空気になり 静かになる 「おはようございます。」 「…おはようございます。」   突然のオクレの挨拶に びっくりしながらも 挨拶を返す、俺達
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