初めに

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四月十九日。 月曜日 朝の五時に設定したアラームの音で、長男、柴崎(シバザキ)芥(カイ)が目を覚ます。 「朝か。」 そう呟くとベットから出て、反対にいる自分の弟、柴崎章太(ショウタ)を起こす。 「章、起きろ!朝だぞ。おい!起きろ!」 すると… 「ん…おはよ、芥兄ちゃん。」 まだ半開きの瞼をあけながら、章太は目を覚ます。 「早く着替えな、俺、早織(サオリ)姉さんと、秋菜(アキナ)と冬菜(フユナ)起こして来るから。」 芥はそう言うと、ドアに向かう。 章太はまだ眠い瞼を擦り、 「はぁ~い。」 と返事をする。 それを聞いた芥は部屋を出て、1番近い早織の部屋へ向かった。
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