166人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
四月十九日。
月曜日
朝の五時に設定したアラームの音で、長男、柴崎(シバザキ)芥(カイ)が目を覚ます。
「朝か。」
そう呟くとベットから出て、反対にいる自分の弟、柴崎章太(ショウタ)を起こす。
「章、起きろ!朝だぞ。おい!起きろ!」
すると…
「ん…おはよ、芥兄ちゃん。」
まだ半開きの瞼をあけながら、章太は目を覚ます。
「早く着替えな、俺、早織(サオリ)姉さんと、秋菜(アキナ)と冬菜(フユナ)起こして来るから。」
芥はそう言うと、ドアに向かう。
章太はまだ眠い瞼を擦り、
「はぁ~い。」
と返事をする。
それを聞いた芥は部屋を出て、1番近い早織の部屋へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!