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明くる朝冷えたシーツは貴方の残り香
貴方程に温度の低い人間を私は知らない
触れれば霜焼ける暇も無く凍てつきそう
いっそ本当に私を固めて砕いてくれれば
この冷ややかさを悦と見做した侭失せる事が出来るのに
温度差を完膚無き迄に味わう前に
クレバスの果てに叩き落とされる前に
いっそ冷た過ぎる貴方そのものが此の世界の熱に耐えきれず蒸発してしまえば
私は冷ややかな自分を保てるのに
絶望的な迄に眩しい朝は
戯れ言が止めど無く
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