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見た目的には、俺より二つか三つ上だと思ったが年下とは……外人っていうのは、幼い時は本当に幼いが、思春期を過ぎると突然、バリバリの大人になるから予想がつかない。
ま、アジア系の顔は童顔だしな。
俺だって、ヨーロッパ歩けば中学生料金で電車乗れるっての。ちなみにこれはマジな話だ。
「初対面から呼び捨ては遠慮しときますよ。そこまで、世間知らずでもないですし……ん、日本語話してますよね?」
「はい。私は日本語を出来ますので」
また、やってしまったようだ。
自分の呑気さに呆れる。
ここは窓の景色から考えて日本では無い事は明らかだ。
「悪い。今から英語で話すよ」
英語は苦手なのだが、しょうがないというやつだ。
こちらから話すのが礼儀という区分に俺の中では分類される。
まぁ、片言単語でどこまで通用するか見物だけどな。
「別に日本語で結構です。母方が日本人なものですから日本語も出来ますし、何よりこの言葉が好きですから」
微笑みながら話してくれるのは正直、嬉しい。
英語が流暢(りゅうちょう)に話せない分、ここは彼女の行為を素直に受け止めるとしよう。
「それで―――ここは何処だ?」
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