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「…なんで?」
「私が貴方を好きじゃないからです」
「えっ好きじゃないの!?なんで!?俺すっげえ格好良いじゃん!
モッテもてだぜ!?モデルにだって勧誘されるし、逆ナンなんてされない日がないし!
なんで!?」
「…自意識過剰過ぎですよ」
「だって事実じゃん!ねぇ、どこがダメ?俺君の為に頑張るからさ!」
「見た目が駄目です」
「えぇえええ!?」
俺は柄にもなく絶叫した。
髪は右側が長く、左側が短い金髪。
長い前髪はハニーブラウンで、眉毛も金色で細く短い。
目は緑のカラコンを入れて、ピアスは左に六個とカフスが二つ。
ピンクのハートが付いた黒いチョーカーに、指輪のネックレス。
指輪は両手合わせて十三個。
ブレスは右腕だけにしかはめてなく、六個。
制服は着崩し、腰パン、ベルトは細い、赤黄緑の三つ。
チェーンもじゃらじゃら。
シャツの下には黒のタンクトップ。
俺すっげえお洒落じゃん?
これのどこがダメ!?
どこが!!
「ど、どこらへん、が…?」
「チャラ過ぎです」
そうきたかー!!
えっでもなんで!?
どうして!?
生徒会長だってこのままでいけたのに!!
「…わ、わかった。明日からちゃんとする」
「あと」
まだあんの!?
「女遊びが酷すぎです」
…。
「…え?まさか…俺に他の子と縁を切れと?」
「はい」
「無理!無理!!それだけは無理!!絶対に無理!!
俺に右手だけで生活しろっていうのか!?」
「左手もあるじゃないですか」
「そーゆー問題じゃなーーーい!!!」
ご、拷問だ…。
俺死んじまう…。
ちょっと半泣き状態になっていると、渡辺さんが溜め息をついた。
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