君の初めてを奪わせて!

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  目を開けると、目の前に優様がいたのです。 先程緋赤が消える感覚がしたのです。 緋赤は優様に恋して、その恋が終わったのですね。 葉乃達霊媒師は、守護霊と契約という名の束縛をするのです。 そしてその契約は、霊媒師が契約するときに決めたことを霊が成すと解除される。 葉乃が決めた契約は、 『緋赤が恋をし、そしてその恋が終わること』 緋赤には有り得ないと思っていましたのに…。 やっぱり優様はとても魅力的なお方でしたのですね。 あの緋赤までもが恋い焦がれてしまうほど…。 でも緋赤。 貴方はもう眠っていいのです。 葉乃の我が儘にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。 やっぱり緋赤は、葉乃の最高の親友でしたよ。 ゆっくりお休み下さいなのです。 葉乃は胸に手を当て、瞼を閉じたのです。 それを見て、優様は首を傾げました。 「どうしたの?葉乃ちゃん」 「…いえ、何でもないのです」 ニコッと笑いかける。 でも優様はきょとんとしていました。 …うまく、笑えなかったのでしょうか。 それとも、優様にはバレてしまうのでしょうか…? けれど優様は、それ以上は何も聞こうとはしませんでした。 「葉乃ちゃんは、俺のこと好き?」 「はい、好きなのです!」 自信を持って言えるのです! 笑顔で言うと、優様も笑ってくれたのですっ! 葉乃はそれだけで嬉しかったのです。 「俺も葉乃ちゃんのこと、好きだよ。友達として、ね」 「知ってたのです」 優様は、目を見開き、驚いたのです。 優様を驚かせられて、ちょっと嬉しかったのです。

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