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「!?」
構えを解いた事に逆にびっくりしたような黒豹。
「行けよ。何かあったんだろ?俺はなにもしない。早く行ってやれ。」
人の言葉が通じるのか?
「ガァウ」
1つ唸り茂みへと消えて行った黒豹。
通じた!言ってみるもんだ。
ま、俺としては命拾いした訳だが。仲間が居るとなると、また遭遇する確率があるな。
猫…早く出てこい(泣)
泣き言を言いながら、更に樹海の奥に進む俺。
しかし、黒豹とは。何かおかしいぞ?やっぱりヤバい仕事だったかなぁ…。もう変なの出てくるなよ。頼むから!
ガサガサ
…いきなりかよ。
ガサガサ
次は何だよ!?
ガサッ!
「うわぁ!」
思わず声が出た。
「だ、だずげでぐで…」
茂みから出てきたのは、片腕が無く、身体中傷だらけの男が現れた。
「どうした!何があった?てか、ここで何してる?」
恐らく、黒豹かその仲間かにやられたな。爪て切り裂かれた傷と、腕は食いちぎられたような傷だった。
この男、もう長くないな…
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