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「油断した。戦場でもっともしてはいけない事をした。負けるのは当然だな。殺すなら殺せ。」
「俺は探偵だ。殺しはしない。」
「甘いな。回復すればまた貴様を狙うぞ。」
「構わん。何回でもぶちのめしてやるから。」
「…分かった。約束だ。貴様の質問に答えよう。」
俺は一応警戒し、離れたまま話を聞く。
「何故我々がここに居るか。ここには、ある生物兵器とその資料を奪いに来たのだ。」
「生物兵器?」
「そうだ。本国が独自に入手した情報でな。ここで実験を行っているんだそうだ。」
何て所に来ちまったんだ、俺は。
「生物兵器ってどんなヤツだ?」
「それは知らない。見れば分かるとだけ、伝えられただけだからな。恐らく、さっきの警官が見たのはそれだろう。」
あの空手家が見たのもそうなんだろうな。
「それをどうする気だ?」
「強い力は必要だ。どの国もな。我々の国は常にトップでなくてはならないのだよ。」
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