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黒豹はスピードを活かし、槍の様に攻撃してきたが、ライオンは違う。それはまるで、抱き付く様に両手を広げ襲い掛かって来る!
左右の逃げ道を防がれた!どうする?
「くそ!」
俺はがら空きの顔面に拳を放つ!カウンターだ!
ドガッ!
決った!
「ガァァ!」
「何!?」
ザシュ!
「ぐぁぁ!」
ライオンはまともに入ったカウンターをものともせず、勢いそのままに攻撃してきた。
寝転がって辛うじてかわしたが、肩から斜めに胸、脇腹まで袈裟切りに引っ掻かれた!
致命傷ではないが、かなりのダメージだ。
ライオンは俺を飛び越し、着地。再び攻撃のタイミングを図っている。
俺も痛みを我慢しなぁから、立ち上がり間合いを取る。
くそ!思ったより傷が深い。少しボーッとするな。
気合いを入れ直し、再び構え次に備える。
が、どうしたものか?今のカウンターでも、ビクともしないとは。どんな攻撃をすれば倒せる?武器はねぇし。
出すか?
いや、アイツなら倒せるだろうが、出てきたあと、眠ってしまう弱点がある。いざと言う時に温存しとかないと。
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