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と、言うわけで残った諭吉さんでご飯を食べ、○□県に新幹線で出掛け、現在に至る訳なんだよ。受けなきゃ良かったと今更ながら後悔してるよ。
自殺の名所で有名なこの樹海。入り口には、自殺はいけない!考え直せ!的な看板が幾つかあったが、ほんとに自殺とかしてるのかね?嫌だなぁ、そんなの見ちゃったら。
早く探して帰ろう!
しかし、これだけ広いと、探すのは大変だなぁ。何か痕跡でも残ってないかね?
どんどん、樹海の奥に入る。昼間だが、日の光が樹によって遮られ時間感覚が少し狂う。殆んど景色が変わらないので方向感覚も少しおかしい。
いや、ここに入ってからどうも五感が鈍ってる気がする…。霊的なアレがあるのかね。
何か…覚えのある感覚なんだよなぁ。何だろ?
少し違和感を感じながらも樹海を歩く。糞とか足跡とか無いかと下を見ながら進む。
ガサガサ
「ん?」
少しびっくりして、音の方を確認する。
見つけたかな?自殺者って訳じゃねぇだろうな。
ガサガサ…ガサガサ
「こっちか…」
ガサ!ザッ!
「…え?」
茂みから現れたのは、猫ではなく、猫科の別物…黒豹だった!
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