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古い家
鍵の音「…ガ…チャ…。」
裕也「……あいたし…。」
玄関の電気「……カチッ…。」
兄「…なんなんだ…これ……酷いな…。」
裕也「ここもう…きたくなかったし…怖いわ…。」
僕と兄は数年前に住んでいた家に、偶然僕の部屋で鍵を見つけ、何故だかしらないが軽い幽霊探検でもするような気持ちで
来てしまった。
木造建築のトタンの平屋で築三十年はたっている家だった。
ここで数十年間普通の人では考えられないような幼少期を過ごした。
家の電気「…カチャッカチャッ……」
兄「ここであの人は何をしとったんだ…いったい…。」
無造作にピアノの椅子に置かれた鏡、化粧品、周りには食事に関する本、その光景は想像を絶する物で、僕は何度も意識が飛びそうになり、体じゅうが固まり恐怖感で満たされていた。
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