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父もこの頃は組を構えて私の相手をするヒマもない程忙しい毎日を過ごしていた…
事務所兼自宅みたいな所だったのでイカツイ組員が毎日のように出入りしていた…
そして…
よく小倉の母と弟と私三人で過ごす日も結構あった…
あまり居心地のいいものではなかったが……
横浜に居ると思えば楽なものだ……
弟とも相性がいい方ではなかった…
と言うより私が壁を作っていたのだと思う…
どうしても心を開く事が出来ない……
あまりにも自分の私生活と弟の私生活の格差があり過ぎて…
まず食事に困る事がない事… ちゃんと自分の皿に自分だけのおかずがある事 夜はクーラーの効いた部屋でベットで寝る事……
考えられないような豊かな生活ぶりに…
戸惑いと苛立ち……
普通の事が普通に見えない自分を弟はどんな目で見ていたのだろう……
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