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「そうだ!」
と、僕は思いたったかのように言う。
「あう、何ですかいきなり?」
「死神さん死神さん、さっき僕に神様と同じ力を行使できるって言ったよね?」
「です……ねぇ?」
「じゃあさ、僕を学校までワープさせてよ」
その願いに、死神は唖然とた。
それから、咳払いを一回。
「本当に良いんですか?」
「ああ」
「あと2回しか使えなくなるんですよ?」
「わかってる。だから早くしろよ」
「後悔……しませんね?」
「だから早く!遅刻するって!」
僕の決心に呆れたのか何なのか、死神は溜息をついて
「じゃあ……今何をしたいか、頭で念じてください」
「あ、ああ。こうか?」
「そうそう、良い調子です。それを3秒間お願いします」
「3秒な?わかった」
1…
2……
3………
ゆっくりと目を開く。
そこには、
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