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とにかく、あと2日どう生き抜くかだよな。
僕は死神に用事があるからと告げ、先に屋上を後にする。
そういや、昼飯まだだったよな。
購買部の売店に行き、焼きそばパンか特大メロンパンにするかを吟味していると、
「ねぇ」
ポンと、肩を叩かれた。
もちろんそれに反応して、後ろを振り返る。そこには人差し指が、僕の頬に丁度当たるように設置してあったりしていた。
「古い手に引っ掛かってやんの~」
そんなこと言ってにやにや笑ってる女性は、この学校の生徒会長だったりする。
「何すか、会長さん」
「青春真っ直中な少年少女たちを見ようとね。いやぁ、たまには息抜きしないとこっちが参っちゃうよあっはっは~」
「そりゃ毎日だろ。ここに来るとほぼ100%エンカウントしてる気がするんだが」
「あっはっは、気のせいだよ」
彼女についてもう少し詳しく話そう。
彼女は僕の一つ上で中学生来の腐れ縁だったりする。性格的には姉御的な感じで、後輩役員から姐さんと呼ばれてたりする。
「んで、何か話でも?」
「いやいや、これといって何も無いんだけどね。あ、今日暇?」
「あ……ああ、まあ」
「良かったら今日、ウチこない?」
「何をいきなり……」
「いや、色々と話があってね」
「ここじゃ無理な話ですか?」
「ちょい厳しいね。あ、別に今日じゃなくてもいいからね?」
「そうですね……」
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