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深夜アニメも終わり、明日の学校のことも考えて、ベットにダイブした頃、自分の部屋のベランダが一瞬光り、大きな物音がした。
「何だよ、こんな夜中に」
僕は大きな欠伸をして、ベランダに確認に行った。
そこには……
「………………」
「……夜遅くにごめんなさい。私、死神と申します」
黒い翼を生やした自称死神の少女が大きな鎌を携えて座っていた。
「………………」
夢だ。こんなところに死神なんて来る訳が無い。大体、死神が俺から盗るものなんて何も無い筈だ。
ベランダの扉を閉めようと、手をかけた。すると、
「ちょ、待ってください!!」
「何なんですか一体!? いきなり人の家のベランダに押し掛けてきて」
「それは……貴方にお話が………」
「何さ、僕の魂でも奪いに来たのか?」
自嘲的に言うと、彼女は間髪入れずに言った。
「そういうことです」
「………………は?」
「だから、私は貴方の魂を頂くためにこの下界に降り立ったのです」
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