初夜

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「まず……どういうことか説明して貰えますか?」    ベランダで話すのは何か不憫だからという理由で、その死神の少女を部屋に入れた。しかも紅茶にケーキという、友人にもしたことのないサービスで。   「はい。貴方の寿命は下界の時間に換算すると、あと3日しか無いんです」 「なっ、なんで!?」 「そういう運命なんです。これじゃ納得してもらえないでしょうけど……」 「でも……なんで3日なんだよ?」 「天界の記録簿によると、その3日後に焼死するってことになっています」 「しょう……し?」    そんな変な理由で俺は死ぬのか……?   「この運命は、変えることの出来ないものです。そこで……本題に移りますが」 「僕が死ぬことが本題じゃないのか!?」 「そうですが……もっと重要なこと。そうですね……もし、貴方がこの3日間神様と同等の力を得ることが出来たなら……どうしますか?」 「……は?」
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