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心を病んだ母。
母が元のように笑える日が来るまで何があっても守ろうと決めた14歳の春――
希望はあまりにも呆気なく打ち砕かれた。
冷たい躯で横たわる母の寝顔が最後の記憶―。
私の存在よりも大事なものが、なくなってしまった――。
数日間の記憶は黒く塗り潰されたようになっている。
何もかもを塗り潰す絶対的な色。
光など何処にも存在しない真の暗闇
14歳の春――私は絶望が本当に存在する事を知った。
絶望の色は絶対的な黒だった――――
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