鉛筆とダイヤモンド
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鉛筆を削った 刃を滑らせる度に姿を現す黒鉛の艶を見るのは楽しい。 黒鉛もダイヤモンドも同じ炭素単体で構成されている鉱物だと、いつか本で読んだのを思い出す ダイヤモンドの輝きよりも、 黒鉛の鈍い光に心を躍らせる 絵の道を追求する者はそうあるべきだ―――― カッターで黒鉛の形を整えながら、そんな事を思った。
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