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春の風達が
桜の花びらを散らす
暖かい風達が
冬の思い出を吹き飛ばす
新しい季節が
出会いと別れを誘う
あの冬の思い出を
手放す時が来たんだ
抱きしめた肩越しに
走る線路の果て
消えかけた騒音に
重なる笑い声
二人かたどる空も
香る君の匂いも
鮮やかに舞って…
滲んだ薄紅の雪
数え切れないほど
約束交わしていたよね
どれも守れないまま
二人途切れてしまったけど
「幸せになってね」と
泣きながら言った君の
最後の願いだけでも
守っていこうと決めたんだ
踏み出した春の道
遠ざかる君の手
こらえた涙で
霞む僕だけの明日
振り返るその先に
君はもういないから
強く前を向いた
澄んだ薄紅の空
抱きしめた肩越しに
走る線路の果て
消えかけた騒音に
重なる笑い声
二人かたどる空も
香る君の匂いも
鮮やかに舞って…
滲んだ薄紅の雪
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