第一章 ある男

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ある男は見た目には自信を持っていないが、話術にはある程度の自信はあった。学生時代からいろいろな情報を頭に入れ、音楽や映画テレビ、スポーツなどの情報を得る事に時間を惜しまなかった。それにより相手に合わすことも身につけた。 悲しいかなそれは見た目の自信のなさから身につけ、努力したもの。歪んだ自信となっていたのも事実だ。 ある男は見えない壁に少しでも昇る術を身につけた為、多少の女遊びをするようになる。 それがただの薄っぺらいものだとも気付かずに。
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