小さな恋の唄

第一章 ある男

ある男は持ち前の明るさと歪んだ話術を持って彼女と別れてから女遊びに目覚め、合コンや風俗遊びを繰り返すようになる。

合コンではある男は言い方が失礼だが、常に下から二番目くらいの子に狙いをしぼる。それくらいの子なら落とせるだろうと妙な自信があったからだ。

ある男自身がよく行く合コンメンバーの中では最下位くらいだ。もちろんそれも理解していたので自身の欲求を充たすために、あまり絡まれてなさそうな人に狙いをしぼっていた。

実際それで何人か手を付けた。しかし当たり前の話しだが心は満たされる事はなかった。