終わりのおわり

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「よし、ここは俺が引き受けよう」 そう言うと、彼はその手を伸ばし屈伸運動をはじめた 「だから、二人は先に行ってこい。」 何でもない事のように言い、刃を持つ女性に相対する。 「でも…」 「安心しな、負けも殺しもしない。足止めしとくから片付けてこいよ。早く終わらせてまた皆で馬鹿するんだろ?」 私のためらいを見透かすように彼は言う、相対する元仲間を未だに気遣ってしまう私の弱さを受け止めてくれる。自身を傷つけながら…。 「おい、そんな顔してんなよ。これはお前の為じゃない、俺のわがままだ、諦めきれないのは俺も同じだから…」 そう言うと彼は前を向き彼女を見る。彼女はあの時から変わらぬ空虚な笑みを顔に張り付け立っていた。 「彼女は任せな、だから早く行け。時間も余裕もないだろ。」 私に背をむけ彼は歩いて行く。 「さぁ、行きましょう。彼の思いを無駄にしないためにも。」 「うん、わかってる。急ごう!」 私は、彼と彼女に背を向けて部屋を後にする。 「久しぶり。」 「ああ。」 「生きてたんだ。」 「ああ。」 「何しにきたの?」 「受け止めてやりにきた。」 「ふふっ、何をぉ?」 「お前の全てをっ、今度こそ!」 声は遠くなりあたりに閃光がきらめく。 私は、走る
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