終わりのおわり

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「なるほど。こうやって戦力を分散させるのが狙いですか。」 「悪くない趣向だろ?皆で仲良くっての、好きだろ」 「冗談を、語尾に続くのが殺し合いでは好きになれるはずがない。」 「そうかな?」 「そうです!」 二人の、会話をしながらの攻防に私は立ちすくむ。 閃光を後にして、進んだ先に待って居たのは彼のお兄さんで、私には二人が戦う事が信じられなくて。 でも、その原因は私にあるから 「なぁ、面白いと思わないか」 「なにがです」 「俺とお前さ」 「どこがっ!」 「本来なら、神子の役目はお前のものだった。それがどうだ、今のお前はしがない守護者だ!」 「なるべくしてなった!私は神子として、貴様は守護者として相応しくなかったのだ。」 「それで兄弟仲良く殺し合いだ!」 「貴様が望んだ事だろう!」 「ああ、望んださ!我ら一族の望みを!大願を!救いを棄てた貴様の死をなっ!」 「狂った思いを正しただけだっっ!」 一合、激しく切り結んだ二人は別れ間合いを取る。私に背を向けて構えを取る彼は、いつもの優しさに溢れた声で、私に声をかける。
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