終わりのおわり

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「すいません、すぐにここを片付けて向かいますから、先に向かってください。」 「でも…」 「大丈夫、また二人でアイス買いに行きましょう。」 「パフェがいい、食べに行くからね!初デートスリーだからね」 「ええ、初デートスリーです」 「行って来るっ!」 私は対峙する兄弟に背を向けて走り出す、終わりを向かえる為に。 「そうだ!行くがいい次代の神子よ!我らが一族の望みを!大願を!救いをかすめし忌子よ!進め、そして絶望のうちに死ぬがいいっ」 「彼女は絶望しない。そして死ぬことはない、私が守るから…」 「はっ!無理だな、お前はここで死ぬんだ」 「死ぬのはあなたです、もう楽にしてあげますよ。」 遠くで、大きな音がする…。皆が傷つく、私を守る為に。 私が望んだことはこんなことじゃない…
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