終わりのおわり

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最奥の部屋。 私の前には一人の男。 男はゆっくり歩み寄る。 私も男に近付いていく。 部屋の中心 「ようこそ、ここで最後だ。」 「みんな、傷ついたんだよ」 「決着を持ち越すわけにもいかい」 「死んじゃうかもしれない」 「それは、君が決めることだ」 「何で、私たちにこんなことさせるの」 「戦いでしか解決できない事もある」 「みんなでなかよくしたいよ」 「それでも、争うと言うコミュニケーションは存在する」 「痛いのも、苦しいのも、悲しいのも?」 「人が人であるために必要だ」 「私に何ができるの」 「君は、二つ選べる。一つは、私の後を継ぎ今の世界を踏襲する」 「と、とうしゅう?」 「そう、今の因縁をそのままに、歩んで来た過去に連なる未来を進む、そこで君が出来ることは無い」 「もう一つは?」 「最初から創るのさ、この世界の在り方を君が
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