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「たまたま身体がぶつかって、それでいきなり絡まれたんです」
女の子は下を向きながら話す。
「今時そんな奴がまだいるのか」
女の子と呆れた様子のスナイプスが話す隣でレオンがまた、どか食いを再開している。
女の子はハッとして恥ずかしそうに話し始める。
「まだ名前を言ってませんでしたね、私の名前はティアラです。ティアラ・ロ―ライトです」
「ティアラか、よろしく」
スナイプスはそう言うと右手を差し出す。
「はい」
ティアラは差し出された手を握ってニッコリと笑う。
「もご、もごごもごごもも?」
「?」
口に色々含んでいて何を言っているか分からないレオンをスナイプスが訳す。
「んで、ティアラは何でこんなところにいるんだ?だと」
レオンがこんな所と言ったのはこの街の事である。
この街は治安が悪く、先ほどのような事は日常茶飯事に起こる。
その為、女の子一人で歩くには危険な街なのである。
そんな街を何故か彼女は一人で歩いていた。
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