2003春 ~卒業~

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翔太には夢があった。 高校2年から何気なく始めた居酒屋でのバイト。最初はただ時給がいいから続けていた。 しかしいつからか翔太の小遣い稼ぎは夢の形を作り始めた。 『ありがとう』 『お兄ちゃん、いい接客するな』 『また来るよ!』 ただその言葉をお客様に言われることが嬉しくて、もっと喜んでもらいたくて……いつしか翔太は接客業に就く事を目指していた。 『俺はいつか日本一お客様に喜ばれる店を作ってみせる』 翔太は夢への階段を登り始めた。
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