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結局ワケがよくわかってないけど、愛音が無事ならまぁいいかと思おうとしていた神はいきなりのことに戸惑った。
「手に取ってどうすんだよ……」
未知の物体への恐怖も根本にあったのかもしれない。
「“草薙の剣”を手にした者は巨大な力を得られるのだ! “剣”はさっき君を助けるのに力を与えたのだ、君はすでに所持者なのだ」
「いや、力とかは……、別に……」
「とにかく手に取るのだ!」
若干意味不明なおたまじゃくしの言葉にさらに引く神だが、その鉄三は背中を頭頂部でグイグイと押してくる。
事態の収拾を図ったのか、彼はついに“草薙の剣”へと手を伸ばし、掴んだ。
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