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中島凛はこの春から中学三年生になる。
凛は片時もスケッチブックを離さずに、目についた風景を描き続けていた。
学校にいるときも、家にいるときも。
絵を描くこと以外関心がなく他人とも不必要に関わりを持たない凛。
そんな彼女を、周囲は変わり者扱いしていた。
親すらも口数が少なく、絵を描くこと以外関心を持たない凛から、一線を引いている。
それでも、凛は構わずに絵を描き続けていた。
目の前に描きたい景色がある限り、わたしはきっと描くことを止めることは出来ない。
それは、何よりも大切なことだから。
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